N値と推定N値とは
N値とは、土の締まり具合や強度を求める基準となる数値のこと。 標準貫入試験によって求められるため、標準貫入試験値とも呼ばれる。 標準貫入試験とは、測定用の鉄棒器具の先端に取り付けた約63.5kgのおもりを、約76cmの高さから自由落下させる試験のこと。土中のサンプラーを30cm打ち込まれるのに要する打撃の回数が「N値」となる。一般的にはボーリング調査とも呼ばれる。 数値が高ければ高いほど、重量建物に耐えられる地盤であることを意味している。 一般的には、「N値5以上」であれば一般住宅の建築は可能な場合が多いと言える。 換算N値とは、簡易な地盤調査の手法である「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)」の結果から求められる数値のこと。 土質によって異なる換算式を用いて、地盤の強度であるN値を「推定」する。 スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)とは、地盤にロッド(鉄棒)を垂直に突き刺し、その沈み方から地盤の硬軟や締まり具合を調査する試験のこと。ロッドがスムーズに沈んだ場合は「地盤が弱い」と判断し、逆に沈みにくかった場合は「地盤が固い」と判断する。敷地の中央部分と四隅を調査するのが一般的である。